エクセルで便利な単語帳を作る
英単語を覚えるのは大変ですよね。
同じようなスペルだったり、やたらと長かったり。
一つの単語に複数の意味があって混乱したり。
- 目次 -
単語をどうやって頭の中にインプットするか
- 何度も同じ単語を学習する
- 違うテキストや問題集で同じ単語を学習する
- 単語が使われている例文をイメージ
- 別の単語と合体して覚える(例:動詞+目的語)
- 単語を使って短文を作ってみる
などなど、私が使っている方法ですが、ここでは「何度も同じ単語を学習する」のやり方を説明していきます。
やはり一度だけ見て、発音して全部の単語を覚えられる人はなかなかいないですよね。
覚えない単語を何度も効率よく学習するために
例えば単語を勉強するのに使っている単語本の収納数が2000語だとします。
私の話ですが、単語帳を4~5回転して確実に意味を取れるようになったのが8割程度。
残り2割は全く覚えてないか、この単語学習したんだけど意味がわからん!レベル。
更に覚えていたんだけど、数ヶ月後には忘れちゃったというものも。
この残り2割を覚える方法について考察していきます。
単語帳やノートを自分で作るか、2000語収納している単語帳で6回転目7回転目に入るか。
私は全単語数の2割まで絞ることができたら、単語帳を自作する方が良いと考えます。
8割覚えている単語帳を覚えている単語を含めて勉強するのは効率が悪いし、覚えていない単語だけど探しながら覚えるのも効率が悪いです。
覚えていない単語をピックアップし、それをまとめて何度も学習する方が短時間で回数をこなすことができると考えます。
自作単語帳を手書きで作ってもよいと思いますが、ここではエクセルで作る方法を説明していきます。
自作単語帳をエクセルで作るメリット
エクセルで単語帳を作るメリットは以下です。
- 単語をアルファベット順などに並び替えられる
- 苦手な単語を抽出できる
- 何度でも印刷しなおせる
- 校正機能で単語のスペルミスを修正できる
ページ設定をする
では、エクエルを使った単語帳の作り方を説明していきます。
作った単語帳をどのサイズの用紙に印刷するか決めましょう。
単語帳なので気軽に持ち運べるサイズがいいですよね。
となると、B6、A6あたりかなと思います。
市販の単語本もだいたいB6や新書サイズのことが多いですね。
家の壁に貼る場合などはB5、A4でもいいかなと思います。
私はA6で作っています。
[ページレイアウト]タブ⇒[ページ設定]グループ⇒ダイアログボックス起動ツール
A6はサイズが小さいのでギリギリまで余白を減らして左右の余白は0.7cm。
上下の余白は0.4cm。ヘッダーは0cm。
テーマのフォントも変えておきます。
2016以降はExcelの標準フォントは「游ゴシック」ですが、それをMSPゴシックの「Office2007-2010」にした方が単語が多く一ページに入るので変更します。
[ページレイアウト]タブ⇒[テーマ]グループ⇒[フォント]⇒「Office2007-2010」
項目名を決める
用紙のサイズによって1ページに入れる項目が変わってきます。
大きければ大きいほどたくさんの項目が入ります。
- 単語
- 意味
- 発音記号
- 例文
- 備考(同義語・イディオム等)
上記項目のうち、上の二つは必須で後は用紙サイズによってお好みで。
その他には私はチェックや画線法(正で数を表す)のマークを記入する列と覚えにくい単語にマークを付ける列を追加しています。
決めた項目を入力していきましょう。
一番右の「マーク」の列は印刷しません。
苦手な単語をエクセル上で抽出するための列です。
項目見出しは1番始めだけかあるいは不要です。自分がわかればいいので。
マイページに項目見出しを入れてしまうとその分英単語の数が減ってしまいます。
列の幅と行の高さ
列幅はA列が3、B列が17.5、C列が24.1に設定してあります。
D列は印刷しない予定なので既定のまま。
行の高さは、17だと1ページに単語が24個(列見出しを抜かすと25行)。
15だと1ページに単語が28個入ります。
多い方が良い方は行の高さを小さく、ゆとりを持たせたい方は大きく設定しましょう。
フォントサイズを変更する
単語はある程度フォントが大きくないと読みにくいので、単語の列は14ポイント、その他の列は11ポイントに設定します。
意味の列は赤いチェックシートで隠したいのでフォントの色を変えます。
プリンタによっても色が変わってしまうと思いますが、私は#FE0000にしています。
単語と意味などを入力していく
エクセルに覚えたい単語と意味などを入力していきます。
エクセルはワードと違ってすぐにスペルミスはわかりません。
ある程度入力してから校正します。
私は市販の単語本に画線法で間違った回数を記入しています。
4回以上間違っている単語は苦手単語なので☆マークをつけておきます。
スペルチェックで校正
[A1]をアクティブにしておきます。
[校閲]タブ⇒[文章校正]グループ⇒[スペルチェック]
「intrusive」という単語が「instrusive」となっています。
修正候補に正しいスペルの「intrusive」がありますので、そちらが選択されていることを確認。
「修正」をクリック
他にも誤入力があればそのその単語が出て来ます。
正しい修正候補を選択し、修正をクリックしていくと最後の単語までチェックできます。
アルファベット順に並び替え
単語本は普通「出る順」に並んでいることが多いので、出る順に入力してもいいと思いますが、アルファベット順に並び替えたい場合の方法を説明していきます。
ただ、一度並び替えてしまうと元の出る順にすることはできません。
出る順に並び替え直したい場合は、列を左端に一つ作っておいて(印刷範囲からはみ出してOK)、そこに出る順での連番を入れておきます。
単語が入っている列(ならどこでもいい)をアクティブに
[ホーム]タブ⇒[編集]グループ⇒[並べ替えとフィルター]⇒[昇順]
昇順(アルファベット順)に並べ替わりました。
苦手単語を抽出
マークをつけた苦手単語だけを抽出することができます。
苦手単語だけを抽出し、印刷をして苦手単語帳を作ることも可能です。
[ホーム]タブ⇒[編集]グループ⇒[並べ替えとフィルター]⇒[フィルター]
「マーク」のフィルタボタンをクリック⇒「空白セル」をクリックしチェックをはずす(「☆」のみにチェックがついた状態になる)⇒OK
☆がついた単語だけ抽出することができました。
フィルタ条件をクリアして元の状態に戻したい時は、以下の手順。
[ホーム]タブ⇒[編集]グループ⇒[並べ替えとフィルター]⇒[クリア]
罫線を引く
印刷する場合は罫線を引いておきましょう。
表を範囲選択⇒[ホーム]タブ⇒[フォント]グループ⇒[罫線]の[▼]⇒[格子]
罫線の色が黒すぎると感じる方は
[ホーム]タブ⇒[フォント]グループ⇒[罫線]の[▼]⇒[線の色]で好きな色を選ぶ⇒[格子]
印刷する
印刷範囲を設定
このまま印刷をすると、印刷しなくても良いマークの列も印刷されてしまいます。
印刷したい部分に印刷範囲を設定しておきます。
印刷したい部分を範囲選択(✔欄、単語、意味の列)⇒[ページレイアウト]タブ⇒[ページ設定]グループ⇒[印刷範囲]⇒[印刷範囲の設定]
印刷プレビュー
[ファイル]タブ⇒[印刷]
印刷プレビューを見るとこんな感じです。
プレビュー左下の数字を確認しましょう。
今回私は1ページしか作っていないので数字が「1/1」です。
複数ページある方は数字の右の「▶」をクリックして余分なものが印刷されないかチェックしましょう。
穴を開けて単語ノートを作る
リヒトラブのツイストリング用に同社から色々なパンチが販売されていますが、私は以下の物を使っています。
パンチで穴を開けたら、リヒトラブのA6サイズのリングノートに収納していきます。
手書きで作りたい方は以下の記事からリーフをダウンロードできます。